いきなりまとめ
結論、可能です。
というか、「業務内容によっては可能」です。
実際にインフラエンジニアでリモートワークしている人は全然います。
- クラウドエンジニア
→AWS/Azureなどのクラウドサービスを活用して構築・運用を行う - インフラ設計
→ネットワークやサーバー構成を設計する業務。ドキュメント作成が中心 - サーバー運用/監視
→Zabbixなどの監視ツールを使って、アラート確認・初動対応を行う - ネットワークエンジニア
→VPN・ルーティング・ファイアウォール設定などの遠隔対応が可能な業務 - 情報システム(情シス)
などなど…
これらの業務であれば、テレワークでも十分に活躍できる可能性があります。
正直、「リモート前提で働きたい」のであれば、インフラよりもフロントエンドエンジニアやWeb系開発職の方が、テレワークの求人は圧倒的に多いのが現実です。
ですが、30代・未経験からIT業界に入る場合、最初のスタートとしてインフラ系の方が門戸が広いのもまた事実。
「まずは実務経験を積んで、そこからクラウドや設計系へスキルアップ」
というキャリアルートを取れば、インフラ×リモートの働き方も充分に目指せる選択肢になります。
私は、「30代未経験だけど将来はリモートで自由に働きたい」という人に「在宅も目指せるインフラ職というルート」を提案したいんです。
はじめに

テレワークという働き方が、ここ数年で一気に浸透しました。
- 家で仕事をしたい
- 通勤時間をなくして、もっと自分の時間を確保したい
- 会社の人間関係がしんどい
- 働く場所を自由に選びたい
- 始業ギリギリまで寝たい
- やっぱり家で仕事をしたい
など様々な理由がありますが、
そう考えて、IT業界を目指す人もどんどん増えてきています。
特にエンジニア職は「パソコンさえあればどこでも働ける」といったイメージが強く、テレワーク可能な仕事の代表格としてよく挙げられます。
実際、私自身も30代・未経験からエンジニアを目指した理由の一つが「テレワークに憧れたから」でした。
前職では車通勤で片道1時間半。往復で毎日3時間。
月にすると約60時間、年間ではなんと720時間(=1ヶ月分)もの時間を「通勤だけ」に費やしていたことになります。
1年(12か月)のうち、1カ月間も車の中、電車の中におるんですよ…やばい…。
ってなりました。なりますよね?
実際に業界に入ってみると、理想と現実にはギャップがあることも知りました。
インフラエンジニアと一口に言っても、その業務範囲は広く、すべての仕事がテレワークに向いているわけではないからです。
この記事では、これからインフラエンジニアを目指す人に向けて、
- どんな業務がテレワークと相性が良いのか
- テレワークできるインフラ職に就くには何が必要か
- 未経験でもどうやって目指せるか
といった点を、自分の実体験も交えて詳しく紹介していきます。
インフラエンジニアでもテレワークは可能?
結論は、インフラでもテレワークは可能だが業務内容による。
です。
インフラエンジニアの仕事と聞いて、まず思い浮かぶのは「サーバー機器の設置」や「データセンターでの作業」など、物理作業を伴う現地対応かもしれません。
実際、私が関わっている仕事も、オンプレミスのサーバー機器がメインで、「ほぼ出社、現場対応で全国に出張もあり」という働き方です。
とはいえ、業務が落ち着いている時期や現場対応の必要がないタイミングでは、テレワークが認められることもあります。
実際に私も在宅での作業を任されることがあり、「インフラ=絶対出社」ではないと感じる場面も増えてきました。
でも、すべてのインフラエンジニアがそういう仕事をしているわけじゃありません。
近年はクラウド環境の普及や仮想化の進化によって、物理的に現場に行かなくても完結できる業務がどんどん増えています。
つまり、テレワークとの相性がいいインフラの仕事も、しっかり存在しているというわけです。
インフラエンジニアの年収とテレワークの関係
求人ボックスによると、インフラエンジニアの平均年収は約520万円。
ITエンジニア全体の平均(約485万円)と比べても、やや高めの水準です。
年収レンジは約350万円〜約950万円と広く、経験やスキル、働く企業によって差が出ますが、
リモート勤務だからといって給与が下がることは基本的にありません。
テレワークしやすいインフラ業務の特徴

ここからは、テレワークと特に相性がいいインフラ業務の例をいくつか紹介します。
クラウド環境の構築・運用(AWS、Azureなど)
インフラでも「クラウドエンジニア」と呼ばれる分野では、作業の多くがWeb管理画面やCLI(パソコンを文字だけで操作する方法)を使って行われるため、ネット環境さえあればどこでも作業可能です。
システム監視・アラート対応
Google Workspace や Microsoft 365 などのSaaS系のツールを使ったアカウント管理や、VPN経由のリモートサポート業務なども、自宅から十分に対応可能なケースが増えてきました。
社内SE・情シス業務
Zabbix、Nagios、Prometheus などの監視ツールを使って、システムの稼働状況を遠隔でモニタリング。Slackやメールでアラートを受け取り、手順書に従って初動対応を行う業務は、テレワークとの相性が良い代表例です。
社内SEをされてる知人に話を聞いたところ、
「社長のPCを直す」「施設内のWi-Fiの設定作業を全台する」
など、物理作業も多く出社しているSEさんも全然いるようです。
設計業務・ドキュメント作成
ネットワーク構成図の作成や、システムの設計資料・運用マニュアル作成といった業務は、完全にリモートでも進められます。
オンラインMTGとコラボレーションツール(Notion、Google Docs、Teamsなど)が使えれば問題ありません。
テレワーク可能なインフラ職につくために必要なスキル・資格
テレワークOKの案件に関わるには、それに見合ったスキルや資格が必要です。
ざっくりですが上げていきますね👇
スキル面
- クラウド操作の経験(AWS、Azureなど)
⇒ EC2やVPCの基本操作ができると◎ - Linuxサーバーの基本操作・運用
⇒ ssh接続やログ確認、シェル操作など - IaCツールの利用経験(Terraform、Ansibleなど)
⇒ 自動化や構成管理スキルは重宝されるネットワークの基礎知識
⇒ VLAN、IPアドレス、ルーティングの理解 - ドキュメント作成スキル
⇒ 情報を整理し、伝える力もテレワークには不可欠
資格
- AWS SAA(ソリューションアーキテクト・アソシエイト)
⇒ クラウドスキルの信頼性が高く、求人でもよく見かける - LinuC レベル1〜2 / CompTIA Linux+
⇒ Linux環境での基礎力を証明 - CCNA
⇒ ネットワークの基本を押さえた資格として評価されやすい - 基本情報技術者試験(FE)
⇒ 広くIT基礎力を証明できる国家資格
テレワークで働くメリット・デメリット
テレワークで働くことは、自由度が高く魅力的な反面、すべてが良いことばかりではありません。
実際に在宅で働いてみると、思わぬ落とし穴もあるものです。
ここでは、テレワークのメリット・デメリットをセットで紹介します。
メリット
- 場所を選ばず働ける
ネット環境さえあれば全国どこでも勤務可能。地方在住でもOK。 - ライフスタイルに合わせやすい
育児や介護など、プライベートと両立しやすい柔軟な働き方ができる。 - 通勤が不要になる
毎日の満員電車・長時間移動から解放され、時間と体力に余裕が生まれる。 - 睡眠時間が多めに確保できる
始業ギリギリまで寝れることができる。
デメリット
- 機器トラブル時は現地対応が必要なケースも
特にオンプレ環境では、リモート不可な障害も発生する可能性あり。 - コミュニケーションが減りやすい
雑談やちょっとした相談がしづらくなり、孤独を感じる場面も。 - 評価されにくいと感じることがある
成果が見えにくくなり、「ちゃんと仕事してるのか?」と思われる不安も。 - 体を動かす時間が減る
通勤や移動がなくなる分、運動不足・腰痛・肩こりが増える人も。 - 自己管理ができないと成果が落ちる
だらけてしまいがちな人には不向きな環境になることも。
ざっと上げてみましたが、何事にも良いこともあれば悪いこともありますよね。
デメリットの方が多くなってしまいましたが、メリット・デメリットの取り方は人によって違いますよね。
一人で仕事することが苦にならない人もいますし、運動不足になるなら筋トレをすればいいのです。
筋トレは正義ですよ。過度にしすぎなければいいことしかありません。
よろしくお願いします。
さいごに

インフラでもテレワークは十分可能です!
「インフラ=出社必須」というイメージは、もう過去のものになりつつあります。
クラウドの進化、仮想化の普及、そして働き方の多様化によって、今ではリモートで活躍できるインフラエンジニアの選択肢は確実に広がっています。
ただし、すべてのインフラ業務がテレワークできるわけではないのも事実。
テレワークを希望するなら、「どんな業務なら可能なのか」「そのために必要なスキルや資格は何か」を事前に理解しておくことが大切です。
未経験でも、しっかりと準備をすれば、テレワーク可能なインフラ職に就くことは十分に可能。
自分に合った働き方を実現するために、少しずつでもスキルを身につけていきましょう!